Me alice GRANDMA展 week3 レポート「a color」

とても遅くなりましたが、2016年10月に開催された、Me alice GRANDMA展week3のレポートを行います。

この週の展示メインコンセプトは出展者自身、「色のことについてもっと知って、自分が使う色を客観的にも主観的にも知ろう」ということでした。

それが、我々の実験です。

Week3はアクセサリー作家、フォトグラファー、料理家、プロップスタイリストが揃う週ですが、

私たちは普段、手に取る素材も違えば、価値観も違います。

感覚的な部分もありつつ、色のことを知ることの第一歩として、マンセル表式系という普遍的な基準を軸にしようと思いました。

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マンセル表式系

もともとなんでこんなことに…というのは、長い話なのですがw

このプロジェクトらしく、自然発生な流れだったように思います。

というのも、Me alice GRANDMAの展示会が決まった時に私自身なにをやろうか、ずっと頭を悩ませていました。

色について何も知らない、だから知りたい!という悩みからヒントを得て、パウルクレーという色の天才のオマージュで、作品を作ろうと思っていました。

その胸の内をアクセサリー作家の増田奈美さんに話したところ、

「なら、私はマンセルの模型みたいなのを作って、アクセサリーをつくろうかな。」

という返答だったわけです。

その模型みたいなのってなんなのか、全然想像がつきませんでしたが(笑)どうせ、4人の作家が

コラボーレーションするなら、

「空間自体をマンセル表式系にしよう!」

ということになりました。

マンセル表式系は色相・彩度・明度を基準にし、色を体系化したものです。

空間に当てはめるのであれば、空間の中心を定めれば、色相(10等分した円周)、彩度(奥行き)、明度(高さ)

によって計算できるわけです。

それで、できあがった展示風景はこちら。

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まず、中心となる柱があります。(白黒写真)

柱はしまだらなさんの作品。

無彩色で、上に行けば白、下に行けば、黒。

マンセル表式系の通りです。

そこを中心として、空間を10等分し、色相(10色)にわけました。

壁は10色の色相から形成されています。

そして、作家それぞれのセレクションしたものが計算されたマンセル値のところにつる下がっています。

私は植物のセレクト&パウルクレーの絵から採集した色を木のブロックに塗り、マンセル値を調べて

指定のところに吊るします。

アクセサリー作家の増田奈美さんはアクセサリーを10個つくります。

料理家の徳丸彩夏さんは料理を10メニュー分つくり、しまだらなさんがその写真を撮影します。

また、料理に使った素材も一つ一つ撮影し、マンセル値を調べ、

空間の指定箇所につるさげます。

4人の作家の素材や作品を融合し、空間をつくった、インスタレーション作品です。

音楽担当の松永美帆さんも自作の音源+雰囲気に合う曲をセレクションしてくれました。

自作の音源は題名何?ってきいたところ、「とうめい」との返答。

みんなが色を主張している中、会場に流れている音楽は目に見えないもの・・・。

本当にぴったりの題名で、松永さんの優しい心遣いを感じます。

 

マンセル値に当てはめた空間にそれぞれの素材を展示することによって、

自分たちが主観的に選ぶカラーが客観視され、認識されていきます。

 

最後に、メイキング写真をどうぞ。

DIY部門は増田奈美と私、秋山麻衣子で担当です。

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板の配分シミュレーション。なるべくランダムになるように、サイズも配置も計算。

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ペンキ塗り

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カラーチャートを見ながら、ペンキ塗り

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日が暮れてもペンキ塗り・・・

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そしてたまにごはん。

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ペンキは混ぜて、微妙な色をつくります。

あ、なんかみたことあるような・・・。「アメトークかな?」と盛り上がる。

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塗った後は壁に貼り付けますよ。

 

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料理写真は同時並行で撮影。

撮影:しまだらな。料理:徳丸綾夏

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料理撮影はみんなでヘルプ。

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さすがな料理たち!どれもこれも美味しいかったです。

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今回キャプションの言葉を考えてくれた幸地里実。どうじに小倉ももこのヘルプ。  (ありがとう)

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壁はガムテ貼り。(意外といける)

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でも重要なところはビス止め。

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二人体制で貼りまくる。

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貼った後は吊るす下準備。(よしよし、図面通り)

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1色相につき伏線4本。合計40のテグスが中心に集中。やったね。

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料理写真も計算された色にぴったり。

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空間の出来上がり。会期中は座敷で座れるようにしました。

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制作過程をとってくれた星野さん、ありがとうございました。

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2016年西荻窪にある限定のお店、カイテンで行いました。

最後に、作家がそれぞれのセレクトした素材とステートメントの配布資料は増田奈美さんによるものでした。

長期間に渡る制作でした。

まだまだ学ぶことも多いですが、Me alice GRANDMAのコンセプトでもある「実験的なものづくり」

をやりきったように思っております。

来ていただいたみなさま、応援いただいたみなさま、本当にありがとうございました。

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