自己紹介−テキスタイル・ 押し寿司デザイナー Fumika Kimura

Me alice GRANDMA   展示会  10/15.16【week.2】に出展します。

今週末からの展示会を目の前にして、自己紹介させてもらいます。

 

 

1)自分の活動について

とある会社のインハウスデザイナーとして靴下のデザインをしています。

これまでにハンカチやタオルなどのテキスタイル雑貨の企画もしてきましたが

現在は専ら靴下のデザインと、それにおけるプロモーションのあれこれを専任しています。

いずれにしても「硬さ」のある製品はデザインしたことがなく、

全て糸からできている「やわらかい」ものばかりをデザインしています。

 

手のひらにおさまるこの小さな世界に、これだけ奥深いものがあるとは。

入社直後から携わってきた靴下の企画は、たくさんの学びを日々私に与えてくれています。

履き心地をつくる構造・色・素材・柄。

もちろん工場さんありきの製品ですので、企画書を介してお話しし、サンプルを履き試しては相談し、

形作っていきます。

いろんな行程をさっ引いて、わたしが一番心躍るのは、糸の見本帳から色を選定する時間です。

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何百何千とある糸の見本から、そのデザインに合う色を選んでいく。

場合によっては複数の色が入り交じった状態になるよう色を掛け合わせていく。

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1足ずつその作業をしていくので、試作段階では、毎シーズン200~250通りのデザインを企画していることになります。

この仕事自体、ものすごく色彩感覚を鍛える修行になっていると思います。

さらにそこに編み構造というものが関わってくると、色彩の広がりは陰影と共にもっと複雑になり

脳みそがたまに色パニックに陥ります。

 

人の心をつかむ色彩。素材感。佇まい。

そういったものがあることを信じ、様々な制約をすり抜けて、または飛び越えて、

何か人の気持ちをはっとさせるものをつくりたいと思っています。

それを履いただけで、その人の一日がなんだか良きものになるような靴下を作っていきたいなと、

そんなふうに思う日々です。

 

2)Me alice GRANDMAプロジェクトとの関わり方について

私がなぜこのプロジェクトに参加したのか。

それは、秋山さんの掲げる「実験の場」という考えにひどく共感したからでした。

昨今の私にとって「実験」とは、仕事では冒険できない部分を補う、といった消極的な意味合いではなく、

根底からやりたいことを、外に出してみる、

といったなんともアグレッシブな作業になりました。

 

斯く言う私は、ここ数年間仕事以外の場で、じっくりもの作りをしようという気持ちを持てずにいました。

美大時代はあんなにもアグレッシブに制作に一心になれたのに。。。

困ったな。なぜだか力がでない。

デザイナーの仕事に対しては上記にも書きとめたように、やりがいと学びと修行と、色んな面で自分を磨ける場であり、有り難く思っています。

しかし企業でのもの作りでは、大量にものを生産していかなければならないという逃げようのない現実に、

少々心が疲れていたことにも気付きました。

こんなにたくさん作らねばならないのかな。。。

デザイナーである以上売れる商品を作ることが会社に貢献することなので、

そこに注力していくほどに思うようにもいかず、どんどん疲弊していきました。

喜んでくれる人が必要とする分だけものをつくりたい、

そんなふうにも思うようになっていきました。

ネガティブな見解はあまり言葉にしたくないのですが、そういった問題意識が、

自分のプライベートでのもの作りへ向かわせたのには違いがないのです。

そんな中、生まれたのが昨今、夢中になっている押し寿司でした。

 

もともと料理が好きでした。

人を招いてご飯を食べたりお酒を飲んだりする家庭で育ったこともあり、

わたしも人を招きご飯を作ること、人と関わることは大きな喜びでした。

ダイレクトに喜んでもらえる、作る楽しみがある、そして食べればなくなる。

この「なくなっていくこと」自体が今のわたしには必要でした。

作っても、なくなればまた作れる!

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そんな気持ちが塞き止めていた作る気持ちを突破させたのでした。

 

料理をしていると食材の色やかたちががすごく美しいことにも自然と気付かされました。

そのかたちをいかしながら切り方を変えてみたり、食材どうしを組み合わせて新たな色合いを作ってみたりすることは、

なんだかテキスタイルのデザインをしている感覚にそっくりでした。

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今や仕事で緑の糸を見れば水菜のことを思い出し、寿司を押している最中に靴下の柄を思いついたりと

妙な相乗効果がうまれています。笑

 

 

 

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2016.4 .3[ニュースタイル o/ha/na/mi]

Me alice GRANDMAのプロジェクトとして初めて参加したこの「ニュースタイル o/ha/na/mi」は、

初めて秋山さんと一緒にスタイリングをした企画であり、私の押し寿司制作の始まりでもありました。

作ったそのときから、これいいね!と言ってくれる仲間がいたことに感謝です!

くすぶっていたものを一度外にだしてみたら、どんどん押し出せるようになりました。笑

そこからの私は夢中になって寿司を押し始めました。

展示風景

2016.06.03〜05  [アベカメラ部 写真展  東京芸術劇場]

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2016.9.24 [Uniiquなパーティー SEZON ART GALLERY]

 

 

 

3)今回の展示会で試みていること

今回は同じくweek2の出展者でインテリアスタイリストの野口綾美さんとのコラボレーション作品を展示します。

ダークでビビットなカラーを操る彼女の世界観に身を委ねてみることで、新たな表現の広がりを感じました。

自分ひとりではいけないところへ、ふわりいけてしまうのも、共同制作の醍醐味だと思います。

そしてテーマは「インテリアと押し寿司」。

常にインテリア(住空間)と食とは生きていくのに欠かせないものとして解け合っていますが、

食そのものをインテリアにすることはなかなかないように思いました。

近しい存在なのに互いの領域を少し超えたときに違和感のあるこの両者を今回の展示で融合させたいと考えています。

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