Chapter.1 写真展への準備 【インスタグラム編】

週に一度か二度、インスタグラムで押し寿司の単体写真をアップするようになりました。

「ふぅちゃんの家は毎日ご飯5合炊き?w」

という質問が飛んでくるほど、押し寿司づいた日々を送っていました。(釜が3合だわ!)

 

インスタグラムの元々正方形にフォーマッティングされている世界に

同じ構図と同じ光で撮影した押し寿司を毎度落とし込んでいくことで、

さらにフォーマッティングした世界観をつくる。

 

「正方形  に   丸いまな板  と  長方形の押し寿司」

この雛型ができたことで、表層の押し寿司のグラフィカルな部分にのみ気持ちをフォーカスしていけば良い環境が整いました。

 

 

本業はテキスタイルデザイナーなので、色と柄に集中できる時間は

この押し寿司タイムの中でもボーナスタイム。

一番心が高揚します。

ただし1点。わたしを楽しませるも悩ませる、「味覚」という要素にぶちあたりました。

 

色合いがよくても、食べ合わせが良くないのはNG。

先にも書いたように、この押し寿司は食べてなくなることが大事なことなのです。

美味しくなければ、続けていく上であまり意味がないと思いました。

そもそも人に美味しくないものは出したくないし、わたし自身もわざわざ美味しくないものなんて食べたくない!

それじゃあ工夫をしてみるほかありません。

いろいろと「美味しさ」についても考えました。

 

「美味しさ」と言えど、いろんな要素があることに気付きます。

何度か押した押し寿司を食べてみて思ったのは、いろんな食材が合わさったときの

食感と味のバランスが大切だということでした。

 

押し寿司たる所以、他の料理と違うのは食材を「押すこと』。

重なり合った、ご飯や食材は圧縮されながら互いの水分を分け合うように

しっとりとしたベールを纏います。

こうなった時の状態で味が調和していることが美味しい押し寿司の条件なんだなあ、、とまず察し、

味だけではなく、しっとりしているところと、しゃり感が残っているところの両方があるほうが、

なんだか面白みを感じることにも気付きました。

見た目をグラフィカルにしていく上で、いろんな食材を組み合わせる良さが、

この「食感」でも表現できるのならばちょうどいいな、なんて思ってみたりして

いろいろ思いつくアイデアも押し込めていきました。

 

 

 

水分が多すぎる食材は押し寿司には向かないな。

生野菜は洗ったらめちゃくちゃに水を切ってシャリっとさせておこう。

ゆでた方が緑の野菜は美しいな。ゆっくり冷まして一番自然で優しい色になるようにしよう。

たぶん人参はごま油で炒めたシリシリの方が、甘みが出て全体の味がまろやかになりそう。

このままだと味がぼんやりしそうだな。

アクセントに塩気のあるオリーブ入れておこう。

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こんな調子で、味と彩りを試行錯誤していきました。

さらに。表層のグラフィカルな部分に隠れ、注目をされていない脇役のご飯にもひと工夫。

昨今わたしは玄米を好んで食していましたが、玄米100%で押し寿司のご飯部分をつくってしまうと

水分量が少なすぎて、もろもろと崩れてきてしまいました。

ですので、3合を炊くときは白米と玄米を2:1くらいの割合にしてみることにしました。

あとは適当にアマランサスや五穀米やらを混ぜ込んだりしながら、味に変化をつけて炊いてみました。

 

 

 

そして寿司ならば、酢飯かなと思っていたところ、たまたま酢をきらしており!

なれば、なんでもいっかと適当に胡麻やパセリなどを混ぜ、ご飯を作ってみました。

これがなんだか良かった。

香ばしくて上に乗せた具材とも相性がよく、和風によらないテイストのヒントになりました。

それとは別に、すし酢にレモン塩を加えたものをご飯にまぜたところ、

これも味が爽やかにまとまり、生野菜やスモークサーモンとの相性がよかったので採用してみることにしました。

 

 

あとは何と言っても「押し寿司食べたー!」という印象を残す、なんかアクセントになる味で

全体をまとめあげてくれる、存在がほしくなりました。

パンチがあるけれど、全体を調和させてくれる、、まとめ上手で、、いつもそこにいてくれて、

いてくれるだけで安心して、、、そんな適役が今すぐほしい!

 

 

そこで思いついたのが昆布の佃煮とクリームチーズの組み合わせ。

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これをご飯とご飯の間に忍ばせると、全体をまろやかにまとめあげながら、塩気とちょっとした甘みが加わり

全体のバランスをとりやすくなりました。

食べてくれた人も、この部分に一番驚いてくれました。やったね!

 

 

「写真の雛型」と「味の土台」が確立されたので、あとは自分ががんばるだけ。

グラフィカルにそして美味しく。

バリエーションを多く作っていくことに全力を尽くしていきました。

さらには自分が制作していく上で楽しくなる工夫も必要だと思い、

全ての押し寿司にテキスタイルにみたてた名前をつけていくことに。

これにはテンションがあがりました。

 

エビとオリーブがつくるスカラップに、(別名ルリキーマ)

 

きゅうりと生ハムのタータンチェック。

 

キャベツと人参の市松模様に、

 

ムネ肉の鱗柄。

 

 

 

さんかく

 

 

 

 

こんな調子で作り続け、

人が集まるところへは進んで押し寿司を持っていき食べてもらいました。

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お花見にはじまり

 

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ホームパーティー。

 

 

 

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天使を囲む会にも。

 

食べてもらうという目標をもつと、いつもの百倍以上の力が出ます。

みんなありがとう!

 

よかったらこちらもご覧ください。

インスタグラム @fuu.fuu.fuu

次回 Chapter.2   写真展への準備 【撮影会 編】 につづく

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