月間スタイリング決戦(ひつじ編)

月間スタイリング決戦とは??

秋山麻衣子と野口綾美による月1回のスタイリング対決のことです。

毎月、お題を決め、それぞれプロップスタイリング/インテリアスタイリングを行い、

講評者に勝敗の投票&講評をしていただきます。

第二回目は「ひつじ」

お題は毎月しりとりで決まります。

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スタイリング:秋山麻衣子

数字譜というものをご存知でしょうか。

音程を数字で表す一種の楽譜です。

1はド、2はレ、3はミ…という具合に。

 数を数えて。

左から右へ当てはめていくと、耳馴染みのあるメロディが聞こえてきませんか。

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あとがき・解説

「ひつじ」テーマは本当に苦戦しました。

なんせひつじに関連するキーワードは「メリーさんのひつじ」しか頭に浮かんでこないのです。

それはそれはすごく迷惑なキーワードで。

浮かんだとたんに「メーリさんのひつじ、ひつじ、ひつじ~」のメロディがループして頭から離れません。

このうざいメロディに悩まされたのは2週間くらいでしょうか。

(最初は可愛くて好きだったのですよ、私だって)

この嫌気を逆手に、「メリーさんのひつじ」の曲自体をスタイリングしようと思いました。

楽器を始めると必ずといっていいほど出てくるこの曲。

 黒いストライプは楽譜の線のイメージです。

白い胴体に黒い顔のひつじを彷彿とさせる白い陶器の中の黒いビーズ。

ビーズの個数を数字譜として利用し、ミレドレミミミ~までをメロディにしました。

楽譜面では1拍子と2拍子は違う表記なので、一番最後のミだけ横にしてあるのはそういう意味です。

あとはひつじの毛と、想像の中のメリーさん(つまり女の子)っぽい花柄を。

「メリーさんのひつじ」にはストーリーがあります。

兄弟に勧められ、ある日メリーさんはペットのひつじを学校まで連れて行っちゃうのです。

右下の結ばれた羊毛に対し、中央の羊毛を自由に泳がしておいたのは、

アメリカの子供の規律をまもらない、自由な発想からです。

説明しちゃうと全部が説明くさいのですが・・・

今回はテイストを変え、置いたものに全部意味を持たせたスタイリングに初挑戦。

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スタイリング:野口綾美

ひつじは白い。

ひつじはもこもこ。

ひつじはかわいい。

ひつじ

ひつじ

ひつじ

考えれば考えるほど自分とは遠い存在なのではないか??

でもひつじの毛ってウールだよな、ウールは好きだしスーツにするとかっこいい。

そういえば遊牧民もひつじを飼って生活している、民族的なテイストなんかインテリアにも通ずる。

うん、近付いてきた。

そもそも寝るときにはひつじを数えているな。

よし、ベッドルームで行こう!

 

 

以上がこのスタイリングに至るまでの思考の変遷です。

題して「民族的ボヘミアンルックのベッドルームで朝を迎えて」

インテリアイメージはボヘミアンとモダンのミックス。色調はダルトーンをベースにして、壁の色をボヘミアン調に合う様にダークな緑に塗りました。赤のクッションカバーをアクセントにしてます。こちらはひつじのテーマに合わせてウールにしました。

あとはとにかくひつじの雰囲気を視覚的に感じられるように、もこもこしたものを手前に置き、ひつじといったら毛糸なので、編み物セットも置きました。

もこもこしているのに、キュートというよりかっこいい感じにしたかったです。

ここで生活している女性はいつも妄想しがちで好きなものに囲まれているのが心地よいと思っています。女性らしく花を飾っているのに、カゴには無造作に物を突っ込んでいたり、かなり奔放な様です。そうゆう自然体なところがこのボヘミアン調にあっているのではないでしょうか。

寝よう寝ようとしていうのに全然違うことをしているので気付いたら朝になっていて、しようしようと思っている編み物も何も手についていません。

個人的にはもっとごちゃっとさせて小物の置き方も無造作にしても良かったなと、出来上がった写真を見て思いましたが、これはこれで反省点としてまた次回に活かします。

 

朝の過ごし方って一番個性が出ますよね。

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以下3人の様々な分野でご活躍されている講評者(3名)によるコメントです。

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■講評者:白水公康

同じテーマでありながら全く違ったアプローチで異なるイメージの作品が出来上がってきましたね。

この対決企画をやる意味がでてきましたね!

「メリーさんのひつじ」

ひつじというテーマからここにもってくるとは… 面白い発想です。

その結果リズミカルでとても楽しい作品になりました。

背景を整理するともっとこのリズミカルさが強調されたかもしれませんね。

(白と黒だけで画面構成するとか。)

「民族的ボヘミアンルックのベッドルームで朝を迎えて」

全く逆のアプローチで羊毛の持つ暖かさや柔らかさをうまく表現できていると思います。

この部屋に訪れてみたいという気持ちになります。(←スタイリングをする上で重要なポイントです!)

民族的でありながらコスモポリタンな感覚もあり、

この部屋がどこに実在しているのか分からない不思議な印象を受けます。パリ?、NY?、東京?…

全く違った発想を一つの定規で図るのは難しいところですが、今回は発想の面白さから「メリーさんのひつじ」に一票!

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■講評者:細川俊太郎(bird + insect フォトグラファー)

1:

スタイリングの企画は面白いと思いますし、

数字譜を使用するというインテリな発想も大好きなのですが、

これを見ただけだと、何がテーマか分からないのは、スタイリングとしてどうかな〜?ってこともあります。

やはり、羊の部分をもっと明確に出しながら、裏テーマ的に数字譜を使ったほうが、

内容的には伝わるし良いかなーと。。

写真的にも、もう少し奥行きのある写真を使ったほうが面白かったかな、という印象です。

2:

なかなかスタイリングも写真も面白いと思います!

が、スタイリングはもうちょっとだけ羊感をやはり出したかったですね。。。

やはり、ボヘミアンだと、ロバとかを連想してしまいました。

あと、写真がボケてるのがすごく気になりますw

絵画的といえば絵画的ですが、

そこのところを気をつけて撮影しましょう〜!!

ということで、僕は今回は2の方に若干軍配があがるかなー、という感想です。

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■講評者:秋山佑太(インテリアデザイナー)

今回はシンプルに意見をさせてもらいます。キーマちゃんの作品は、

テーマの発展方法に独自性があって面白いです。

音符も持ち込んだ事が作品の魅力を広げていると思います。ただ出来た写真は力不足です。

質感をファブリックに頼っていますが、使い方に工夫がありません。

もっと素材感を捉えた作品であれば良かったなと思います。

センスちゃんの作品は、良い意味でいつものセンスらしい世界が表現出来ていると思います。

一年以上スタイリングに取り組んできて、自分のスタイルを獲得しつつあるなと、

そしてその世界観は魅力あるものになってきておるなと思います。

土地性や時代性が全く日本的でないのは面白いです。

テーマもあくまで自分の世界を作るきっかけのキーワードとして捉えているんだろうなと。

ただ作品としてはメッセージ性がもっとあると楽しめるのになと思います。

判定は絵としてまとまっているセンスちゃんの勝ちにいたしましょう。

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講評者のみなさん、ありがとうございました。

結果は・・・

1票:秋山(きーまちゃん)の「メリーさんのひつじ」、2票:野口(センスちゃん)の「民族的ボヘミアン」

でセンスちゃんの勝利!!

次回お題は「じゃぶじゃぶ」(ひつじ→じゃぶじゃぶ)です。

お楽しみにね。

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